連携促進事業(情報共有・関係強化)
連携促進事業は、産油・産ガス国の石油関係機関等との各種国際会議の開催、トップマネージメントとの直接的な対話及びダウンストリーム調査などにより、我が国からの産油・産ガス国への技術等の確実な移転のためにJCCP事業(人材育成事業及び基盤整備事業)の取り組みを補完し、相手国との信頼関係の強化と緊密化をもたらす事業です。
以下、連携促進事業の活動内容です。
国際シンポジウム
国際シンポジウムは、エネルギーの専門家や産油・産ガス国の石油関係機関から経営幹部を日本に招聘し、日本の石油ダウンストリームの専門家と、現在の石油供給上の問題とその解決について意見を交換するために、創立以来、毎年一回開催しています。
エネルギーの安定供給のためには、原油の供給と同様に、石油製品やガスの供給も確保してゆかなければなりません。国際シンポジウムは、産油・産ガス国と消費国は対立する存在ではなく、石油ダウンストリームの健全な発展という共通の目的の達成を通して相互に協力しあう関係であることを確認し、さらに将来に向けて協力の機会を見つけ出すための会議です。
テーマ別合同シンポジウム
産油・産ガス国の政府関係機関および国営石油会社、大学又は研究機関等とJCCPとの間で、相手国の要請に基づく特定のテーマに関する合同シンポジウム、カンファレンス又はワークショップを各関係国又は、日本で開催しています。特に、サウジアラビアではサウジアラビア国営石油会社(Saudi Aramco)及びキングファハド石油鉱物資源大学(KFUPM)と、クウェートではクウェート国営石油精製会社(KNPC)及びクウェート科学研究所(KISR)と、更に湾岸各国でアラブ石油輸出国機構(OAPEC)と共催で、定期的に開催しています。
新しい研究成果等の発表を通じて、産油・産ガス国の研究者や技術者を支援する場として活用しています。
産油国ネットワーク会議(同窓会)
JCCPの設立以来、事業活動にご参加いただいた産油・産ガス国の関係者が集まる、産油国ネットワーク会議を開催しています。意見交換等を行い、今後の事業活動の充実や人的ネットワークの維持・強化を図ります。人材育成プログラムや技術協力プログラムの参加者の中には、産油・産ガス国の国営石油会社等の関連企業・組織で幹部としてご活躍されている方もおられ、同会議で一堂に会して意見交換等がなされることは、我が国石油関連企業やJCCPにとって産油・産ガス国との関係強化につながっています。
調査・広報等その他の活動
JCCPでは、事業実施対象国のニーズ・課題を的確に把握し、相手国のニーズにマッチした事業展開を図ることを目的に産油・産ガス国ダウンストリーム分野の調査を実施しています。また、今後、日本への原油輸入の増加や石油・ガスの自主開発が期待されている国などについては、総合的な調査を実施しています。
その他、JCCPの活動を広く国内外の人々に知ってもらうため、展示会などの機会を捉えて事業紹介を行っています。